オールドノリタケの盛上草花文花瓶です。1891年頃~1915年頃にアメリカに輸出され、約100年の時を経て日本に里帰りしてきました。「オールドノリタケ 開国150周年記念展-帰ってきた陶磁器たち-」(2004・オールドノリタケ記念展実行委員会)、「華麗なるオールドノリタケの世界」(森川崇洋/2003・マリア書房)、「The Collector’s Encyclopedia of NIPPON PORCELAIN Third Series 日本」(Joan Van Patten/1986・COLLECTOR BOOKS)に同作品が掲載されています。盛り上げは、陶磁器を立体的に見せる技法でオールドノリタケの最も代表的な技法です。古くは宋時代の中国や17世紀のイギリスなどにもあったようですが、近代になって広く知られるところとなったのはオールドノリタケによるところが大きいと言われています。今や欧米でも「MORIAGE」という名で通じ程、高く評価されています。装飾方法はデコレーションケーキを飾る時に使用する生クリームを絞り出すような道具を用いて装飾を行います。職人の精緻な装飾技術で、現代では再現不可能な希少な装飾方法です。