オールドノリタケのデコレディドレッサードールです。1921年頃~1941年頃にアメリカに輸出され、約100年の時を経て日本に里帰りしてきました。「NORITAKE
COLLECTIBLES A TO Z」(David Spain/1997・Schiffer Book)に同作品が掲載されています。デコレディはアールデコ期の作品の中でも特に人気の高いシリーズで、「愛らしく、明るい雰囲気」が特徴的です。ホーマー・コナント(1887年-1927年)の「マダム・ポンパドール」の絵を題材に製陶されたものやロシアの「エルテ」などのデザイナーがモティーフになった作品も実在しています。また、それ以外にも「ハーパス・バザール」や「ヴォーグ」といったファッション雑誌に登場する女性を参考にした作品も存在しています。アールデコとは1925年にフランスのパリで開催された現代装飾産業美術国際博覧会によって呼ばれるようになった装飾様式です。東洋美術などの芸術的要素を取り入れた直線と立体のシンプルかつ合理的な機能美あるデザインで、明るく・鮮やかな色彩が特徴的です。ノリタケのアール・デコのデザインは、1919年に英国人デザイナーの「シリル・シー」が入社してから本格的に始まりました。ノリタケ・アール・デコの制作は、1920年頃から1929年の世界恐慌までのわずか10年間程度の制作期間しかなく、未だにその全貌は明らかにされていません。